幼い頃に両親が離婚し、実の父親と会えないまま大人になる方は少なくありません。
子どもの頃は事情が分からなくても、年齢を重ねる中で「本当の父親に会いたい」「自分の幼い頃を知っている人に話を聞きたい」「なぜ離婚したのか知りたい」と感じることがあります。
自分自身が結婚して家庭を持ったり、子どもが生まれたりすると、父親という存在について改めて考える場面もあります。
この記事では、幼い頃に会った男性が実の父親だったのかを確かめたいと相談された、40代男性の実父探し・所在調査事例を紹介します。あわせて、本当の父親を探すときに確認したい情報や、再会を考える際の注意点も解説します。
目次
本当の父親に会いたいと思った相談事例
今回の相談者は、東京都在住の40代男性です。相談内容は、幼い頃に両親が離婚し、長年会っていなかった実の父親を探したいというものでした。
相談内容の概要
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- 相談者:40代男性
- 居住地:東京都
- 探している相手:実の父親
- 関係性:親子
- 相談内容:幼い頃の記憶に残る男性が父親だったのか確認し、実父に会いたい
相談者は、1歳頃に両親が離婚し、母親に引き取られて育ちました。そのため、父親との記憶はほとんどありませんでした。
ただ、小学校に上がった頃、知らない男性からプレゼントをもらった記憶が残っていました。その男性が父親だったのかは分かりません。それでも、背が高く、細身で、顔立ちが濃く、髭の印象が強かったことは覚えていたといいます。
その出来事を母親に話したところ、「知らない人から物をもらってはいけない」と強く叱られました。その日、母親が電話で誰かと口論していた記憶も残っており、相談者は「あの男性は実の父親だったのではないか」と長年感じていました。
実父を探したいと思ったきっかけ
実の父親を探したいと思う理由は、人によって異なります。
会いたい、話を聞きたい、生きているのか知りたい、自分の過去を知りたい。親子関係には、外からは分からない感情があります。
実の父親を探したいと思う主なきっかけ
- 自分も結婚して家庭を持ち、父親の立場になった
- 子どもが生まれ、父親に孫の存在を知らせたいと思った
- 子どもから父の日の手紙をもらい、自分の父親を思い出した
- 両親が離婚した理由を、父親本人から聞きたいと思った
- 戸籍を確認した際、育ての父が養父だったことを知った
- 実家の整理中に昔のアルバムが出てきて、実父の存在を意識した
- 成人後、母親から実の父親の存在を聞かされた
- 実の父親が今も生きているのか確認したい
- 自分の幼少期や家族の過去を知りたいと思った
- お互いが生きているうちに、実の父親と再会したいと思った
幼い頃に会った男性の記憶が残っていた
今回の相談者にとって、父親探しの始まりは、幼い頃に出会った男性の記憶でした。
顔をはっきり覚えているわけではありません。それでも、背格好や雰囲気、顔立ちの印象は強く残っていました。
大人になった今、自分の顔立ちがその男性に似ているように感じることもあり、「あの人は本当に父親だったのではないか」という思いが消えなかったといいます。
母親からは父親は亡くなったと聞いていた
相談者は、母親から「父親は亡くなった」と聞かされていました。
一方で、親戚からは、当時の父親について別の話を聞くこともありました。若くして結婚した両親には夫婦間の問題があり、離婚に至るまでにさまざまな事情があったようです。
母親には深く感謝していました。それでも、自分の出生や幼い頃のことを知るために、実の父親本人から話を聞きたいという気持ちは残っていました。
自分も父親になり、実父への思いが強くなった
相談者は大人になり、結婚して家庭を持ち、二児の父親になりました。
自分が父親の立場になったことで、幼い頃の自分を実父はどう見ていたのか、どのような思いで離れていったのかを知りたい気持ちが強くなったといいます。
自分の子どもを見ていると、記憶のない幼少期にも親子の時間があったはずだと感じるようになりました。
その思いから、まずは自力で父親探しを始めました。しかし、情報が古く、個人で調べるには限界がありました。そこで、日東探偵社へ実父の所在調査を相談されました。
相談者が持っていた父親の情報
人探しや所在調査では、最初にどのような情報が残っているかが重要になります。
今回の事例では、父親に関する情報がまったくない状態ではありませんでした。戸籍や親族から得た情報があり、調査を進めるうえで重要な材料になりました。
相談者が把握していた情報
- 実父の氏名
- 実父の生年月日
- 当時住んでいた住所
- 実父の本籍地
- 実父の両親の名前
- 幼い頃に会った男性の特徴
父親の氏名・生年月日
氏名と生年月日は、所在調査で重要な情報になります。
同姓同名の人物がいる場合でも、生年月日や本籍地などが分かれば、対象者を絞り込む材料になります。
当時の住所や本籍地
過去に住んでいた住所や本籍地も、実父探しでは重要です。
ただし、古い住所が分かっていても、現在もそこに住んでいるとは限りません。転居、再婚、親族との疎遠、勤務先の変更などによって、書類上の情報だけでは現在の生活状況まで分からないことがあります。
親族から聞いた話も参考になる
親族から聞いた話も、調査の方向性を考える材料になります。
たとえば、父親の性格、当時の生活状況、親族関係、離婚後の動きなどです。ただし、人づての話には思い込みや感情が含まれる場合もあります。
そのため、親族の話だけで判断せず、複数の情報を照らし合わせながら確認していく必要があります。
実父探し・所在調査の結果
調査では、相談者から提供された父親の氏名、生年月日、本籍地、当時の住所、親族情報などをもとに、所在確認を進めました。
情報を一つずつ照合しながら確認した結果、約1か月で実父の所在を確認することができました。
提供情報をもとに父親の所在を確認
今回の事例では、氏名・生年月日・本籍地などの情報が揃っていたため、対象者の絞り込みを進めることができました。
人探しは、情報が多ければ必ず見つかるというものではありません。それでも、正確な情報があるほど、確認できる範囲は広がります。
幼い頃に会った男性が父親だったと判明
調査後、相談者は念願だった実父との再会を果たしました。
そして、幼い頃にプレゼントをくれた男性が、やはり実の父親だったことが分かりました。
高齢になった父親には、幼い頃の記憶に残っていた面影があり、顔立ちも自分と似ていたといいます。
長年、心の中に残っていた「あの人は誰だったのか」という疑問が、ようやく一つの答えにつながりました。
再会により長年の疑問が整理された
再会後、父親からは当時の離婚に至った事情や、離婚後も子どものことを気にかけていたことを聞くことができました。
父親には現在の生活があり、新しい家庭もありました。そのため、再会後の関係は慎重に進める必要がありました。
それでも相談者は、幼い頃の記憶が間違いではなかったこと、自分の知らない過去を父親から聞けたことで、気持ちがすっきりしたと話されました。
「時々、父とお酒でも飲めたらと思います」
その言葉からも、父親を探したことが相談者にとって大きな意味を持つ調査だったことが分かります。
本当の父親を探すときに確認したい情報
実父や本当の父親を探したい場合、まずは自分が持っている情報を整理します。
情報が古くても、複数の材料を組み合わせることで、所在確認につながる場合があります。
戸籍や本籍地から分かる可能性があること
親子関係がある場合、戸籍や戸籍の附票などから、過去の住所や転籍の流れを確認できる可能性があります。
ただし、取得できる範囲や手続きは状況によって異なります。市区町村役場で確認できる場合もありますが、すべてのケースで現在の住所までたどれるとは限りません。
古い記憶や親族の話もきっかけになる
幼い頃の記憶や親族から聞いた話も、父親探しのきっかけになります。
今回のように、幼い頃に会った男性の印象、母親の反応、親族から聞いた父親の話などが、調査の方向性を考える材料になる場合があります。
ただし、記憶は時間とともに曖昧になります。だからこそ、記憶だけに頼らず、氏名・生年月日・本籍地・過去の住所など、確認できる情報と合わせて整理することが重要です。
名前や生年月日があると確認しやすい
実父の氏名や生年月日が分かっている場合、調査を進めやすくなります。
さらに、当時の住所、本籍地、親族の名前、勤務先、離婚時期などが分かっていれば、確認できる範囲が広がります。
反対に、名前しか分からない、年齢も住所も分からない、何十年も前の記憶しかない場合は、調査範囲が広がり、難易度が高くなることがあります。
実父を探すときの注意点
本当の父親に会いたいという気持ちは自然なものです。
ただし、相手にも現在の生活があります。長年会っていなかった場合、再会を望む気持ちがあっても、慎重に進める必要があります。
相手にも現在の家庭や生活がある
実父にも、新しい家庭、仕事、生活環境、人間関係がある場合があります。
所在が分かったとしても、突然訪問したり、一方的に接触したりすると、相手を困らせてしまうことがあります。
まずは手紙や第三者を通じた連絡など、相手の負担を考えた方法を検討する方が安全です。
再会を強制する調査ではない
探偵の所在調査は、相手に再会を強制するものではありません。
できることは、所在や状況を確認し、依頼者が次にどうするかを考えるための材料を提供することです。
相手が再会を望むかどうかは、別の問題です。所在が分かった後の対応こそ、慎重に考える必要があります。
正当な目的があることが必要
実父探しであっても、すべての依頼を受けられるわけではありません。
暴力、脅迫、金銭トラブル、嫌がらせ、相手の生活を乱す目的がある場合は、調査を受けることはできません。
日東探偵社では、依頼目的を確認し、相手に危害や迷惑が及ぶおそれがないかを慎重に判断します。
よくある質問
実父探しのご相談について
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Q母親から父は亡くなったと聞いていた場合でも調査できますか?
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A相談できます。家族から聞いていた話と、戸籍や親族から分かる情報が違うこともあります。まずは、父親の氏名、生年月日、本籍地、過去の住所、親族から聞いた内容などを整理することが大切です。
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Q幼い頃に会ったかもしれない記憶だけでも相談できますか?
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A記憶だけで所在を確認することは難しいですが、相談のきっかけとしては大切な情報です。背格好、顔立ち、当時の場所、母親の反応、親族から聞いた話などを、分かる範囲で整理しておくと状況を伝えやすくなります。
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Q戸籍を見て育ての父が養父だと知った場合はどうすればよいですか?
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A戸籍で実父の存在を知った場合、まずは取得できる書類や分かっている情報を整理します。実父の氏名や本籍地、生年月日などが分かる場合は、所在確認の判断材料になります。
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Q実父に会う前に考えておくことはありますか?
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Aあります。実父にも現在の生活や家族がある場合があります。所在が分かったあとに、すぐ会いに行くのか、手紙で伝えるのか、まず状況だけ確認するのかを考えておくと、再会後の負担を減らしやすくなります。
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Q実父探しを断られることはありますか?
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Aあります。親子関係であっても、相手への嫌がらせ、金銭トラブル、強引な接触、生活を乱す目的がある場合は受けられません。依頼目的を確認したうえで、法令を守った範囲で対応します。
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まとめ|本当の父親を探すことは、自分の過去を知る一歩になる
幼い頃に両親が離婚し、実の父親と会えないまま大人になる方は少なくありません。
母親から聞いていた話、親族から聞いた話、幼い頃に残っている記憶。そうした断片的な情報が、大人になってから「本当の父親に会いたい」という思いにつながることがあります。
今回の事例では、幼い頃にプレゼントをくれた男性が本当に父親だったのかを確かめたいという思いから、実父探しの相談をされました。調査の結果、実父の所在を確認し、長年の疑問が一つの答えにつながりました。
本当の父親を探すことは、ただ住所を知るためだけの調査ではありません。自分の過去を知り、気持ちを整理し、これからの人生を考えるための一歩でもあります。
昔の情報しかない場合でも、確認できることが残っている可能性があります。まずは分かっている情報をまとめ、無理のない形で相談することが現実的です。
この記事の監修者
株式会社Nitto(日東探偵社)本部
記事の監修担当者:獅子田純華
人探し・行方調査・所在調査を中心に、相談内容に応じた事実確認や調査を行う日東探偵社の監修担当者。
人間関係の不安、風評、所在確認、心の整理に関する相談にも対応している。

