子供が帰ってこない。電話にも出ない。LINEにも反応がない。
親としては、心配と怒りが一気に込み上げてくる場面である。
ただ、この段階で一番大切なのは、叱ることではない。子供が今どこにいて、危険な状況に巻き込まれていないかを確認することだ。
家出なのか、友人宅にいるのか、事故や事件の可能性があるのか。判断を誤ると、対応が遅れる。
この記事では、子供が家出して帰ってこない時に親が最初に取るべき行動、警察へ相談すべきケース、行方不明者届の準備、探偵へ相談する判断基準を整理する。
この記事はこのような方に向いている
- 子供が家出して帰ってこない
- 電話やLINEに反応がなく、何から確認すべきか分からない
- 警察に相談すべきか迷っている
- 自力で探しても手がかりが少ない
目次
子供が家出した時に親が最初に考えるべきこと
子供が帰ってこない時、親の頭にはいくつもの不安が浮かぶ。
友達の家にいるだけなのか。親に怒られるのが怖くて帰れないのか。SNSで知り合った相手と会っているのか。事件や事故に巻き込まれているのか。
未成年の家出は、本人が「少し外に出ただけ」のつもりでも、夜間、所持金不足、スマホの充電切れ、見知らぬ相手との接触によって一気に危険度が上がる。
だから、最初にやるべきことは原因の追及ではない。安全確認である。
連絡する時も、「何をしているの」「今すぐ帰りなさい」と責めるより、「無事かどうかだけ教えてほしい」と伝える方がいい。
まず確認すべき4つの行動
家出の可能性がある時は、感情で動かず、確認する順番を決める。
以下の4つを同時に進めると、状況を整理しやすい。
子供のスマホ・LINE・SNSに落ち着いた言葉で連絡する
まずは、スマホ、LINE、SNS、メールに連絡する。
この時に長文で責めたり、何度も連続で送ったりすると、子供がさらに連絡を避けることがある。
最初の連絡は短くていい。
送る文面の例
「心配している。怒らないから、無事かどうかだけ教えて」
「帰りづらいなら迎えに行く。場所だけ送って」
「話は後でいい。今は安全かどうかだけ知りたい」
既読がつかない場合でも、必要以上に送り続けない。
ただし、命の危険や犯罪被害が疑われる時は、返信を待ち続けず警察へ相談する。
友人・学校・よく行く場所へ確認する
次に、子供が向かいそうな場所を確認する。
家出した子供が最初に行きやすいのは、友人宅、交際相手の家、学校周辺、駅、コンビニ、公園、ゲームセンター、漫画喫茶などである。
最近では、SNSやアプリで知り合った相手の家へ向かうケースもある。
学校の先生、部活動の関係者、友人の保護者に確認する時は、次の点を聞く。
- 最後に子供を見た時間と場所
- 一緒にいた友人や知人
- 最近よく話していた相手
- 行きたいと言っていた場所
- 悩みやトラブルの有無
大ごとにしたくない気持ちは分かる。
しかし、早く情報を集めた方が、子供の移動先を絞りやすい。
部屋や持ち物から家出の目的と危険度を確認する
子供の部屋や持ち物も確認する。
目的は粗探しではない。家出の準備があったのか、衝動的に出たのか、危険があるのかを判断するためだ。
- 財布や現金がなくなっているか
- スマホの充電器を持って出ているか
- 着替えや下着がなくなっているか
- 保険証、学生証、交通系ICカードを持ち出しているか
- 手紙、メモ、日記、SNS投稿に危険な言葉がないか
着替えや現金を持って出ているなら、数日戻らないつもりで家を出た可能性がある。
逆に、財布もスマホも持っていないなら、衝動的な外出や事故の可能性も考える必要がある。
自傷をほのめかすメモ、極端に落ち込んだ投稿、いじめや脅しを示す内容があれば、すぐに警察へ相談する。
危険がある場合は迷わず警察へ相談する
「まだ数時間だから」「警察に行くのは大げさかもしれない」と迷う親は多い。
しかし、未成年の家出では早めの相談が必要になる場面がある。
年齢が低い、夜になっても帰らない、連絡が完全に取れない、SNSで知り合った相手と会っている可能性がある、持病がある、自傷をほのめかしている、所持金が少ない。
このような状況では、家族だけで判断せず、危険度が高いと感じた時点で警察へ相談する準備を進める。
すぐ警察へ相談すべきケース
子供の家出は、状況によって危険度が大きく変わる。
以下に当てはまる場合は、家族だけで探し続けない方がいい。
小学生・中学生など年齢が低い
年齢が低い子供は、危険を判断する力や助けを求める力が十分ではない。
友人の家にいるだけだと思っていても、移動中に事故に遭う可能性や、知らない大人に声をかけられる可能性がある。
小学生・中学生が帰宅予定時刻を過ぎても戻らず、連絡が取れない場合は、早めに警察へ相談する。
自殺をほのめかす言動やメモがある
「消えたい」「もう帰らない」「死にたい」などの言葉を残している場合は、単なる家出として扱わない。
過去に自傷行為があった場合、いじめや家庭内トラブルで追い詰められている場合も同じである。
子供が行きそうな場所を確認しながら、警察へ相談する。
SNSやアプリで知り合った相手の家にいる可能性がある
SNSやアプリで知り合った相手と会うために家を出るケースもある。
相手が同年代とは限らない。年齢や本名を知らない相手と会っている場合、危険度は高い。
SNSのやり取り、投稿、DM、位置情報、友人から聞いた情報は保存しておく。
警察へ相談する時の重要な材料になる。
夜間・遠方・所持金が少ない・持病がある
夜になっても帰らない。遠方へ向かった可能性がある。所持金が少ない。スマホの充電が切れている。持病や服薬がある。
このような場合も危険度が上がる。
冬場、悪天候、繁華街、河川敷、駅周辺などにいる可能性があるなら、時間が経つほどリスクが高くなる。
「朝まで待つ」という判断が危険になることもある。
行方不明者届を出すときに準備する情報
警察へ相談する時は、分かる情報を整理して持っていく。
行方不明者届では、子供の基本情報、外見、服装、持ち物、最後に確認できた場所や時間が重要になる。
- 子供の氏名、生年月日、年齢
- 身長、体型、髪型、服装、靴
- 顔写真、全身写真、最近の写真
- 最後に見た日時と場所
- 持っているスマホ、財布、学生証、交通系ICカード
- 行きそうな場所、友人、交際相手、SNSで知り合った相手
- 最近の悩み、家庭内の出来事、学校でのトラブル
- 自傷をほのめかす言動やメモの有無
写真はできるだけ最近のものがよい。
髪型や服装が変わっている場合、古い写真だけでは発見につながりにくい。
スマホの番号、SNSアカウント、よく使うアプリ、通学経路、交通機関の利用状況も整理しておく。
警察だけで見つからない時に探偵へ相談する判断基準
子供が家出した場合、最初の相談先は警察である。
ただし、警察への届出と並行して、探偵へ相談する選択肢が必要になる場面もある。
事件性がはっきりしない。家出の可能性が高い。友人関係や立ち寄り先の確認を急ぎたい。家族だけでは情報収集が追いつかない。
このような場合は、警察への相談状況を踏まえたうえで、探偵に相談する判断もあり得る。
目的は、子供を責めることではない。安全確認と早期発見である。
探偵へ相談する前に整理しておきたいこと
- 警察へ相談済みかどうか
- 家を出た日時と最後に確認できた場所
- 子供の写真、服装、持ち物
- 友人、交際相手、SNS上のつながり
- 最近の家庭内・学校内の変化
- 親がすでに確認した場所や連絡先
情報が整理されているほど、動き方を判断しやすい。
一方で、本人のスマホを無断で操作したり、SNSアカウントへ不正にログインしたり、子供の友人を強く問い詰めたりする行為は避ける。
子供が見つかった後に親がすべきこと
子供が無事に見つかった後、親の中には安心と怒りが同時に出る。
しかし、帰ってきた直後に強く責めると、子供は本当の理由を話せなくなる。
まず確認するのは、体調、けが、空腹、睡眠不足、誰といたのか、怖い思いをしていないかだ。
その後、落ち着いたタイミングで家出の理由を聞く。
学校、友人関係、いじめ、家庭内の衝突、恋愛、SNSでの誘い、精神的な不安。家出には、外から見えない背景がある。
親から見れば小さな悩みに見えても、子供にとっては家を出るほど苦しい問題だった可能性もある。
再発を防ぐには、罰を与えるだけでは足りない。家に戻りやすい環境を作ることが必要である。
まとめ|子供の家出は責める前に安全確認を優先する
子供が家出して帰ってこない時、親が最初にすべきことは安全確認である。
スマホやLINEには落ち着いた言葉で連絡する。友人、学校、よく行く場所を確認する。部屋や持ち物から危険度を判断する。
小学生・中学生、夜間、SNSで知り合った相手との接触、自傷をほのめかす言動、持病や所持金不足がある場合は、迷わず警察へ相談する。
行方不明者届を出す際は、写真、服装、持ち物、最後に見た場所、行きそうな場所、友人関係を整理しておく。
警察への相談と並行して、家族だけでは情報収集が難しい場合や、立ち寄り先・交友関係の確認を急ぐ場合は、探偵へ相談する選択肢もある。
日東探偵社では、子供の家出や所在確認について、緊急性と相談目的を確認したうえで、法令を守った範囲で対応している。
この記事の監修者
株式会社Nitto(日東探偵社)本部
記事の監修担当者:獅子田純華
家出失踪調査・人探し・所在確認の相談実績を重ねてきた調査担当者。
未成年の家出、家族の所在確認、緊急性のある人探し相談など、相談目的と安全確認を重視しながら対応する日東探偵社の代表。

