尾行調査は、探偵事務所の調査力で得たい目的を成し遂げられるかが決まります。
「交際相手の恋人の有無」「嫌がらせ犯人の素性を知りたい」さまざまな理由から、尾行調査を探偵に依頼をしたいと検討している人は、料金相場や安く抑えたいポイントなどを知りたいと思う人も多いのではないでしょうか?この記事では、尾行調査を探偵に依頼した際の費用や安く抑えるポイントなど注意点も合わせて解説しています。
この記事は、下記のような人におすすめです。
- 尾行の調査方法を知りたい人
- 尾行調査の料金相場やコスト削減する方法を知りたい人
- 探偵に尾行調査の依頼を検討している人
目次
探偵が行う尾行調査とは
探偵が行う尾行調査とは、対象者の行動や居場所を察知されないよう追跡を行い監視します。調査中、一部始終全ての行動を動画や写真に記録して依頼者に報告書を提出する業務です。
尾行により、普段では知り得ない情報や不正を暴くために利用されています。尾行調査は、探偵業法により合法と認められています。
探偵に尾行を依頼した調査とは
探偵事務所に尾行調査を依頼する主な5種類は以下にまとめて解説しています。
- 身辺調査(不正や虚偽を暴きたい人物)
- 浮気調査(配偶者・恋人)
- 嫌がらせ犯人又はストーカー加害者の住所を特定
- 素行調査(社員や競合他社)
- 離婚前調査(配偶者)
尾行調査には目的がありますので解説します。
身辺調査(不正や虚偽を暴きたい人物)
身辺調査は、特定人物の人間関係の把握や新入社員のバックグラウンドをチェック、ビジネスパートナーの交友関係などを調べる調査です。
対象者が嘘をついていると疑った裏付けを取るためや恋人と交際を続けていくために浮気相手がいないか結婚歴がないか?安心を得るために利用されるケースでの身辺調査も多々あります。
浮気調査(配偶者・恋人)
浮気調査では、尾行が必須です。パートナーの浮気の事実を「いつ」「どこで」「誰と」「会っていたか」尾行と張り込みを繰り返し記録に納めます。
決定的な不貞の証拠を得るために、行動を監視して尾行します。浮気の一線は人それぞれですが、肉体関係があるかないかの判断が多いです。言い逃れする場合、裁判になっても勝てる不倫の事実の報告書をお渡しします。
嫌がらせ犯人又はストーカー加害者の住所を特定
嫌がらせやストーカー被害の証拠を掴んだ後に、尾行を行い調査対象者の居住地を特定します。近隣トラブルやストーカー行為の嫌がらせが続く場合、自己防衛として相手の素性を把握することがとても重要です。また、犯人の住所や名前を特定することで、警察に被害届を提出して接近禁止命令などの法的措置や弁護士を通じて慰謝料請求や損害賠償の請求も同時に行えます。
素行調査(社員や競合他社)
素行調査は、とても調査対象者が幅広いのが特徴ですが、主に、素行不良の社員を解雇理由などを得る目的として、車両や徒歩により尾行を行います
競合他社との関係がありそうな社員に対しても素行調査を行うケースもあります。その際は、尾行中心の調査になります。離婚前調査(配偶者)
離婚前調査(配偶者)
離婚前調査は、結婚前の信用調査とは違い、離婚前に有利な条件を得るために、事前に配偶者の浮気やギャンブル依存症の証拠など親権を得るために必要な情報を収集します。
夫婦の関係が破綻していてもすぐ離婚とはできません。離婚前に、離婚原因の正当な事由を尾行により探る調査になります。
探偵事務所の尾行調査の料金相場はいくらくらい?
探偵に尾行調査を依頼する際の料金相場について、3つの料金プランで解説しています。
料金は、依頼内容や調査期間、難易度により異なるので、ここでは料金プランの特徴なども合わせてみていきましょう!
料金プラン①時間料金制
時間料金制は、稼働した時間に応じて調査料金が加算されていきます。
1日の最低稼働時間を、3~4時間と定めている探偵事務所が多いです。4時間を超える調査になる場合は、時間の延長などが加算されるので長い調査時間になるケースだと費用も高くなる場合があります。短い調査にはお得なプランとなっています。
具体的な料金を説明すると、最低稼働時間が4時間として、調査員の人数2名で調査した場合1時間5,000円~15,000円の時間分になります。1日4時間調査した場合はの総額40,000円~60,000円が相場になります。
料金プラン②パック料金制
パック料金制は、時間料金制とは異なり、事前にパック料金が固定されているので調査料金が時間ごとに加算されないので予算を超える心配がありません。
調査対象者の行動が読めない場合は、不定期な調査になるケースが多いので、長くなる尾行調査では、パック料金制を選べば安く抑えられます。
パック料金制の相場については、20時間プランで200,000~350,000円です。
料金プラン③完全成功報酬制
成功報酬制プランは、目的が達成されて調査が成功した際に費用が発生します。注意点が多いのがこのプランです。調査が成功したのか?浮気の証拠がとれたのが成功なのか?このプランでは探偵と依頼者との間でトラブルが発生することが多いので注意が必要です。
ただし、最初の契約時に、成功報酬の定義を決めて契約書に記載をしておけば、浮気調査など接触せずに空振りや失敗した場合は、費用がかかりません。成功報酬制プランの相場としては、不倫相手への慰謝料請求の額内で決まるため、100万円~250万円が相場とされています。
尾行調査料金の費用を抑えるポイント
探偵事務所に尾行調査を依頼する前に、余分な費用を抑えてできる限り安くしたいと誰もが思いますね。適切な方法を選ぶことで、安く抑えることが出来きるポイントを紹介します。
見積もりを比較すること
尾行調査を依頼する料金は、探偵事務所の規模により違いがあります。大手探偵事務所と個人の探偵事務所の料金は大きく違いがあります。料金を安く抑えたいなら3社ほどの見積もりを比較しましょう。予算を超えないプランを提供してもらうことがポイントです。
情報を集めて日時を指定する
探偵は、長時間と期間で料金が決まります。そのため対象者の情報が少なく全て探偵にお任せして尾行調査を依頼すると高額になるケースもあります。その場合は、可能な限り情報を集め整理してピンポイントで日時を指定して依頼することで無駄な調査日を省け調査時間の短縮につながり安く抑えられるポイントになります。
料金プランの選択を見極めること
上述で説明した通り、料金プランで自分の予算に合った最適なプランを選ぶことが重要です。短期間の調査であれば、時間料金制を選ぶことです。
対象者の情報が少ない場合は、パック料金制プランを選択することで無駄な費用が発生しません。事前に探偵事務所と十分な相談を行い、最も適したプラン選びを心掛けましょう。
探偵に尾行調査を依頼する際の注意点とリスク
探偵事務所に尾行調査を依頼する際は、以下の注意点とリスクがあります。理解をした上で依頼をしましょう。
- 探偵に依頼したことを対象者に気づかれないようにする
- 悪徳な探偵事務所に依頼はしない
- 失敗・成功に関わらず費用は発生する
- 法律に抵触してしまうリスク
探偵に依頼したことを対象者に気づかれないようにする
対象者に尾行調査を探偵に依頼したことが気付かれてしまった場合は、尾行を成功させることが難しくなってしまいます。その理由としては、警戒心です。警戒をした人物を尾行する場合は、とても難易度が高くなり調査員の増加などが必要となり調査料金の上乗せされる場合がありますので、依頼した契約書などは、対象者に分からない場所に保管することが大切です。
また、依頼前と依頼後での対象者への態度が違う場合も危険ですので、いつも通りの接し方をしましょう。
悪徳な探偵事務所に依頼はしない
悪質な探偵事務所は、探偵業法が決まり届出制になってからは少なくなりましたが、未だに一部の探偵事務所では探偵業で得た情報を利用して脅迫事件などで逮捕されている探偵事務所もニュースなどに報道されていました。
その他にも、調査中、担当者から連絡もなく承諾もなしに無断で延長して料金を請求する探偵事務所も存在します。高額な請求をされるだけではなく、目的を成し遂げれず問題の解決に至らない最悪なケースもあります。探偵業届出を確認することも見極めるポイントになりますが、探偵業届出だけではなく探偵事務所の担当者が信用できるか必要です。
失敗・成功に関わらず費用は発生する
尾行調査では、失敗や成功に関わらず費用が発生しますので、返金などは一切ありません。尾行調査は、調査員を派遣して労働を行いますので、移動経費や調査員の給料などかかるからです。事前調査では、現地での張り込み位置や動線などを確認します。調査を成功させるには、この事前調査がとても重要ですので怠っていない探偵事務所は信頼できる探偵事務所といえるでしょう。
対象者に恐怖心を与える尾行は訴えられる可能性がある
探偵の尾行調査は、合法な調査方法ですが対象者に恐怖心を与えて尾行を継続すると対象者から精神的苦痛を理由に慰謝料請求などを請求される恐れがあります。経験不足の探偵事務所にありがちなことです。経験豊富なプロの調査員は、尾行時に警戒心を持たれる可能性がある場合には一時調査を中断することがあります。無理な尾行はしないことです。
この中断は、正しい決断です。次回の調査に影響がでてしまいリスクが生じます。この決断ができない探偵事務所では、警戒されて結果がでない最悪なケースになります。調査の中断については、事前に取り決めておくことでリスクを減らすことができます。
法律に抵触してしまうリスク
尾行調査では、車での追跡調査で張り込みや追跡が困難な場合に、相手の承諾なしにGPS発信機を取り付けて尾行する探偵事務所があります。
はっきり言いますが、違法です。経験の浅い探偵事務所が発信機を付けて無理な尾行をすると相手にバレてしまい警戒を抱いた対象者が車の下を確認してGPSを発見し警察に被害届を出すと、受理されることで、刑事処分を受ける場合があるので危険です。またプライバシー侵害を理由に民法上の責任で不法行為に基づく慰謝料の請求などをされてしまうリスクもありますので、事前に違法性がないかを確認しましょう。
まとめ
尾行調査を探偵に依頼した際の料金相場については、調査期間と料金プランで大きく変わりがありますが、一般的な相場として、6万~100万円がそうだとなっています。どの探偵事務所でも共通している料金体系は、時間料金制・パック料金制・完全成功報酬制の3つです。費用を安く抑えたい場合は、可能な限り対象者の情報を探偵に提供して情報を集めてピンポイントで調査を依頼することが良いです。どうしても集めれない場合は、パック料金制で最適なプランを選びましょう。
この記事の監修者
株式会社Nitto(日東探偵社)本部
記事の監修担当者:獅子田純華
年間1000件の人捜し成功実績を誇る人捜し調査のスペシャリスト
人探し・行方調査・所在調査などを専門として行う捜索のプロ!探偵興信所・日東探偵社の代表。
心の整理や復縁についての相談実績多数!