元県警巡査部長の中野翔太被告（33）＝川越市が男性を殺害し、金を奪ったとして強盗殺人などの罪に問われた裁判員裁判。１日までのさいたま地裁での公判で、金に窮した被告が、事件直後に多額の金を使った状況が明らかにされた。
起訴状
中野被告は昨年９月３日午後、朝霞市の無職寺尾俊治さん（当時５８）を絞殺し、現金などを奪ったとされる。証拠調べで検察側は、妻子がいた中野被告が、別の交際女性とやりとりした通信アプリ「LINE」ラインのやり取りを紹介。２人は事件前から不倫沖縄旅行を計画していたが、不倫相手の女性に予約を促され、７月２５日に「明日にでも予約する」８月２４日に「ごめんね、不自由させて」などと返信し、不倫旅行の計画を進められずにいた状況を指摘。なお女性と同棲していたアパートの家賃も昨年４月から滞納。
| 【弁護士】 | 殺意や強盗致死と窃盗の罪にあたると訴えている |
| 【検事側】 | 交際の為の費用に窮した中野被告が、金を奪う為に殺害したと強盗殺人と主張 |
※ 不倫相手である交際相手は、「妻と離婚したと聞いていたと話している」
奪ったお金の使い道
● 奪ったお金は現金１２１万円
● 不倫の為の不倫旅行に関わる交通費・航空券
● 不倫の為のレンタカー利用費
● アパートの滞納家賃の支払い
● 旅行中の観光代
● 一週間で９０万円を使った
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